統合失調症と子育てと絵と

私という人間の記録

フリースクールで学んだ事

フリースクール

今はよく聞くとは思うのですが、私が15歳の時はあまり知られていなかった様に思います。20年以上前になってしまうので(笑)。

私は田舎で産まれエホバの証人と学校だけ…と世界がとても小さくテレビもロクに見れなかった環境だったので札幌にあったフリースクールは驚きの連続でした。

まず「1人の時間を持つ事」を勧められました。自分と向き合う時間を持つ。

今まで与えられたものでしか無かった時間。

フリースクールでは自分の意見を求められました。無知な自分が恥ずかしいと感じました。それで本を一生懸命読みました。最初は絵本から…。

あと自分のやりたい事をやる事!!

先生「何になりたい?」

私「画家になりたい。」

誰も笑う人はいませんでした。無理だと言われる事もなく、逆に先生は「じゃぁ絵の授業をやりましょう。」と和紙でちぎり絵を作ったりする時間を作ってくれました。それに「大きく自由に絵が描きたい」と言うと画材店の中で1番大きな画用紙を買って来てくれました。私はクレヨンで虹をたくさんたくさん紙いっぱいに描きました。とても楽しかった。

他にも語り尽くせない程の事を学びました。

初めて自分は生きていけると感じました。

世界はとてもとても大きく意義があると思いました。

フリースクールは1年間だけと母親には言われていたのですが家に帰りたくはなく、スーパーのレジ打ちのバイトをしながら当時、確か寮生は9万円だったのですがそれを払って結局2年半はフリースクールに居させてもらいました。

何が正しいのかは分からないけれど、私はフリースクールに出逢わなければ生きてさえ居なかったかも知れません。

フリースクールに私は救われたんです。

私は自分の意思でエホバの証人をやめました。

17歳の時産まれて初めてフリースクールのメンバーから誕生日を盛大に祝ってもらいました。今でも忘れられない。

誕生日はエホバの証人はやらないので。

ここで私は初めて1歳になりました。