閉鎖病棟での生活
昨日の続きです。
閉鎖病棟は詰所からしか入り口が無くてそこで持ち物検査をされました。
パーカーに付いてる紐だとかヘアピンだとか自傷に繋がるようなモノの持ち込みは禁止。私の場合未だに集英社の「りぼん」を購読しているのですが本は良くても付録がダメとか。
最初はそんな本の持ち込みもダメでした。治療に集中する為に。
落ち着くまでは絵を描くペンも。
最初の1ヶ月はもう何とか退院したくて仕方がなかった。丁度私の絵を飾って頂いてるカフェの周年があり、そこで私もスタッフとして手伝う事になっており、フライヤーも私の絵を使って頂いていたので、それが気になっていて仕方がなかった。
でも外出許可も勿論出る訳がなく、見送る事に。その時のオーナーには本当に迷惑をかけたと思っています。
病棟ではテレビが食堂にあり、最初はニュースを見るのも怖かった。
ニュースで取り上げられる犯罪者が自分なのでは?と感じたり、身近に犯罪者が狙ってるのでは?と感じたり。
テレビを見てずっと爆笑しているお姉さんや、ウロウロ歩き回って落ち着かない人や、こっちを見て来てひたすらニヤニヤしてる人、突然暴れ出し詰所で手足を拘束されて安定剤の注射を打たれる人、色々な心の病気を抱えた人達が集まっていました。
「こんな所に居たら頭がおかしくなる!」そんな電話も母にしようとしても取り合ってもらえるはずもなく。
でも1ヶ月も過ぎるとだんだん慣れて来て…というか諦めが出て来て個室で絵を描いていました。その時には落ち着いていたのでペンの持ち込みも許可が出ました。
作業療法にも積極的に出るようになり、薬も管理されていたので飲み忘れる事もなく少しずつ落ち着きを取り戻していきました。
結局、半年間で退院する事が出来ました。
退院しても薬を飲み忘れると冷や汗が出て来て、やっぱり声が聞こえる気がしたりという事もありました。
今は薬を飲みながらですが娘も産まれ、色々な援助を受け、夫に助けてもらいながら生活をしています。その事はまた後日…。